マイナスイオンについて熱く語ってみようか
マイナスイオン。
なんか最近流行っているらしい。
なんかこれが多いと身体に良いらしい。そうなんだ、知らなかった。
マイナスイオンなんて、大都市には満ち溢れているのだが。
そもそもマイナスイオンとは何か。
その前にイオンとは何かから説明する必要がある(ようだ、はぁ)。
イオンというのは、ある種の分子(物質を構成する要素)がばらけて、
電荷(チャージ)を持ったものだ。例えば、塩化ナトリウム(塩)は
こんな感じ。
NaCl = Na(+) + Cl(-)(水溶液中)
このプラスとかマイナスとかついたのがイオンってわけだ。
この場合、Cl(-)イオンが出ている。しかし、同時にプラスイオンも
出ている。水溶液中ではイオンは常に安定になる方向に動く。
塩酸とかの場合、水素原子が電荷をもったプロトンが発生し、
こいつが酸性状態に導くわけだ。
HCl = H(+) + Cl(-)
酸性のときは水中にH(+)が、アルカリ性のときは水中にOH(-)が
出現する。こんなもんである(むちゃくちゃ簡単に言っている上、表記も変だが
無視してくれるとうれしいです。)
。
大気中になると話が変わってくる。
大気中には、人間がアホほど放出したNOとかSOとかのマイナスイオン
が満ちているわけだ。でもこいつら有毒だぞ。
こんなの吸ったら咳き込むっちゅーの。
健康にいいマイナスイオンってなんだよ?
俺にはそんなわけで理解できないわけだが。
なに。マイナスイオンは森の中に多い?
多い訳ないだろ。植物がNOとか放出するんかいな。工場みたいに。
…多いことにしよう。ではどんなマイナスイオンだ。
OH(-)のことかいな。それならまあ納得できる。滝とかにも
多そうだしな。
つまり、水が液層から気層に移るときに、無理やり力が加わって
イオン化する。これがマイナスイオンか。でもほぼ同数のH(+)も
発生するんだけどな。
さて、さらに見ていくと、都市部にはプラスイオンが多いらしい。
あ、そうか、こういうことか。
大気中にさっきみたいなNO みたいなイオンが出ていたとすると、
H
(+)も同時に発生していると。そういうことか。
つまり大気が酸性化して(これも表現に難あり)酸性雨とか降るような
環境は人間に良くない。なるべく中性に近い環境がいいと。
そんならアンモニアでもまいたろか。
かなり臭いがな。中和はされっだろ。
というわけで、偽総研的マイナスイオン発生器
「臭いぜマイブラザーこのボケナス、マイナスイオン君1号」
をお勧めします。
酸性雨を中和し牧場のようなにおいを大都会に贈る、マイナスイオン
発生器。あなたの町にもぜひ一台。
結論1.大気中にもマイナスイオンは存在する。(ここは重要)
結論2.健康に良くないマイナスイオンが存在する。
マイナスイオンを叩くならこの二つは抑えてくれ。ここ試験に出るぞ。
追伸:分子ってのは意外と不安定だから大気中にマイナスイオンの
状態で存在することもあるんだと。ここはポイント。
叩くほうがマイナスイオン憎しでつい忘れがちな点。